旦那との出会い〜破
ものすご~く当たり前なことを言いますが、
人生って何が起こるわからないし、運命なんて言葉をもってしても、まったく予測もつかないですよね!
さて、今回は前々回の記事の続きです。
てしみがルームメイトに性的な目で見られてしまうようになったのと同時期のこと。
ちょうどてしみは、のちの旦那となる彼と運命の出会いを果たしていました。
彼の名前はここでは『あかやぎ』くんと呼ばせていただきましょう。
てしみとあかやぎという名前から何かを察したS北高校の皆さんは、どうかこのレースを応援していただけますと幸いです。
運命の出会い、とは表記したものの…
実際には、コミケ帰りに友人の友人として顔を合わせただけ。
実家に帰るわけでもなく、恋人や友人とのんびり過ごすわけでもなく、
大晦日までオタク活動に勤しんでいる我々って本当に暇…いえ、好きなものに情熱を傾けすぎているなと思いますね。
顔合わせの流れでその後、てしみと友人、そしてあかやぎくんの3人は、歌舞伎町のカラオケへ向かい年越しをすることになりました。
出会ったその日にみんなでカラオケとか行っちゃう、それもまたエセネアカ系オタクの醍醐味です。
このときすでにあかやぎくんの見た目に惹かれていたてしみは、
“すっごい好きな雰囲気だけどこれ彼女いるだろうな”という気持ちでおりました。
それと同時に、
“彼女がいたとして、大晦日に友人と出かけるなんてうまくいっていないのかな?
彼女が実家に帰っているとかかな”
という邪推までしておりました。
さらには、
“自分も彼氏がいるのにこうして友人と遊んで年越ししている訳だしな。
べつに彼は実家に帰ってはいないけれど”
ということまで思い出しました。
そうです、このときてしみには、ルームメイトの男性の他に彼氏がいたのです。
しかし正直、『30近くになって彼氏もいないオタク女』という状況を払拭するためだけに付き合ったお相手。
彼は20代半ばのバンドマンでした。
バンドマンの割にお金もたからないし女も連れ込まないので(偏見です)、てしみとの関係はそこそこうまくいっていました。
彼なりに大事にはしてくれていたと思います。
しかしてしみがこんなクソみたいな思考回路の果てに選んだお相手なので、当然、幸せ恋愛ならではの充足感や、安らぎも癒しも刺激もありません。
お相手の男性もそれは察していたのでしょう。
のちに別れを伝えたときには、泣きじゃくりながらもきちんと受け入れてくれました。
“ただただ、彼氏という名目の存在が一応はいる”
…このくだらない建前が与えてくれる、計り知れない安心感に、アラサーともなるとついつい振り回されてしまうのですよね。
あと単純に性欲のはけ口が欲しいとかもありますね。
そのせいで、誰かを傷つけることも傷つけられることもある。
これはもう不可抗力、と割り切っておくのも傷つかないための方法ですよね。
そんなこんなでてしみと友人、そしてあかやぎくんの3人はカラオケを楽しみ…
やがて朝になると、まだ薄暗い歌舞伎町を後にしました。
歌舞伎町を後にして、それぞれの家へと帰りました。
てしみは欲求不満のルームメイトのもとへ。
友人は、都心にある小さなワンルームのマンションへ。
さながら、劇場版『銀魂』で万事屋の3人が3又の道を別れて進むような状態です。
かぶき町だし。
そしてあかやぎくんはというと…、
3年も付き合っているという、同棲中の彼女のもとへと帰っていきました。
やはりあかやぎくんには彼女がいたのです。
そんな不思議な朝から幕を開けた2018年。
この3ヶ月後には、なんとてしみの実家にあかやぎくんがご挨拶に来ているのですから…本当に人生何が起こるかわかりませんよね。
一応改めてお伝え致しますと、てしみはこれまでの人生で、一度も妊娠したことがありません。
あかやぎくんとはデキ婚・デキ交際ではないということです。
それでは、『急』に続きます。